keep it up !


14




「は…ぁ……ああ…」
「千夏……」

私の耳元で優しく名前を囁いて隼斗の手の平が私の身体の上を撫でながら行ったり来たりする……
ただそれだけなのに……こんなにも息が弾む……

隼斗の手の平は自然に強弱をつけて私の身体を確かめてる……

「ひゃっ……」

耳朶から首筋……鎖骨に……
そして胸で唇がとまると下から手の平で包み込むように持ち上げられた胸の先をちょっとだけ開けた隼斗の唇がとらえる。

「んあ……」

唇で挟んで……舌の先で触れて……今度は舌全体を使って舐められる。
舐めながら今度は大きめに口を開いて胸全体に舌を這わす……
胸に添えられた手も動くことをやめない……

「やっ!」

今まで弄られてなかった反対の胸にも隼斗の手の平が触れて親指の腹で胸の先を撫でられて押し潰される。
身体に感じる隼斗の手の平と指先は荒々しく感じるけど……だからって乱暴というわけじゃない……

私の身体よりも暖かい隼斗の身体……だから手の平も指先も暖かい……

項から背中全体に痺れにも似た感覚が広がって堪え切れなくて身体を捩った。
でもそんな身体はあっさりと隼斗の身体で押さえ込まれる。

「千夏……」
「……んっ……」

胸への愛撫はそのままに強引に口を塞がれて我を忘れるくらいお互いの舌を絡めあった。
ああ……でもきっとそんなふうに思ってるのは私だけなんだろうな……
何もかも初めてな私は隼斗がすることにただただ従うだけ……
声は勝手に出るし身体も隼斗から与えられる刺激に勝手に動くし……

「ふっ……ンン……」

激しくキスするとこんなふうにクチュクチュと音がするもんなのね……初めて知った。
でも……あんまりにも長い時間こんなキスしてると流石に苦しい……
隼斗は苦しくないのかな?隼斗もキスは慣れてないはず……よね?あの言葉を信じれば。

「隼……斗……」
「ん?」

普通のキスに変わったときにやっと言葉が出せた。

「本当に……キス……今日で2度目……なの?」

息が苦しくて言葉も途切れ途切れになる。

「ホントだって……まあでも見よう見真似でどうにでもなるもんだな」
「…………」

やっぱり他のことに慣れてるとこういうこともスムーズに出来るんだ……

「千夏……」
「ん?」
「スンゲー嬉しい ♪ 」
「……隼斗……」
「もう我慢しなくていいんだもんな」
「そうだね……」
「千夏ーーーーーっっ!!」
「んんっ!!!」

ぶちゅ!っという音が聞えそうなキスが始まった。


「あん!」

さんざん私の唇と舌と口の中を堪能した隼斗はスルスルとキスをしながら下へ下へと降りていく。
途中自分の唇を押し付けてその瞬間キュッと軽い何とも言えない疼きが起こるってことは
隼斗の宣言どおり私の身体にキスマークをつけてるんだろうと思う。
もうどれだけの数のキスマークがついてるんだろう?
朦朧とする頭で考えたけど答えは出ない……

胸を弄ってた手の平がスルスルと腰を通ってお尻を撫でて腿を滑って……

「ひゃっ!!」

何でそこで角度を変えて腿の内側に滑ってくるの?

「やっ!!やだ隼斗……そこは……」

パシリとその手首を掴んだけどそんな抵抗がなかったかのように私の敏感な場所に隼斗の指が触れた。

「!!」

自分でも驚くほどそこは潤んでて隼斗の指がとっても暖かく感じる……

「やだ……触んないで……恥ずかしい!!」

今まで自分でも意識して触ったこともない場所を隼斗に触られるのと
あまりにも潤いすぎてることを隼斗に知られるのが恥ずかしかった。
いくら経験がなくたってなんでその場所がそんなことになってるかなんて
わかりすぎるほどわかるから……

「なんで?千夏が俺で感じてるってことだろ?俺は嬉しくてたまんねぇんだけど」
「で……でも……」
「千夏のそんな顔初めて見るかもな……俺って幸せだよ……」

そんなことを言いながら隼斗の指は表面だけを優しく撫で始めた。

「絶対俺以外の男にその顔見せんじゃねーぞ!千夏」
「……は……ぁ……う……ん……」

そんなことを言いながらも動く隼斗の指先を止めようと手首を掴んでた自分の手には
まったく力が入ってなくて……返事にも力が入ってない……

だけど何とか隼斗の二の腕辺りをぎゅっと握った。

「んんっ!!」

ツプリと何かが身体に入ってきた。

「はう……」
「痛いか?」
「…………」

フルフルと頭を振ったら続けてまた身体の中に入ってきた。

「あっ!」

ピクンと身体が仰け反った。

「3本は流石にキツそう」
「……え?」

3本?『本』ということは指?もしかして指を入れられてるの??
そういうのって……入れるもんなの???

「隼……斗……?きゃっ!!」

仰け反った身体を戻して隼斗を見ようと思った途端いきなり身体の中にあったものが動き出した。
今までその場所に何も受け入れたことのない身体は違和感としか言えなくて……
でもそんな動きも感じる場所が微妙にズレる……
そしてたまに他の場所とは違う 『そこ』 を触れられると勝手に身体が跳ねた。

「やっ!!アンっ!!」
「ここか」

ここって……どこ???

「やだ……隼斗……抜いて!!いや!」
「抜いてだなんて千夏が言うと超エロイな……余計その気になるっての ♪ 」
「あっ!バカ!!やあ!!」

本当にその気になったのかゆっくりと動かしてた指が速さを増してきた。

「ンア!!あ!あ!ああ!」

恥ずかしいくらいに声が出る……
でも抑えることが出来なくて隼斗の身体にのけ反りながらしがみついた。

私の声と同じくらいに水の表面を手の平で叩くような音が微かに耳に届いて
何も考えられなくなった意識をちょっとだけ引き戻す。

「え?」

スッと隼斗が身体を屈めると同時に隼斗の手が片方の私の脚をグッと広げて頭を埋めた。

「ちょっ……ひゃん!!やあ!!隼……斗……なにして……あっ!!あ!あ!」

隼斗の指が激しく動くすぐ近くを温かいものが触れて軽く挟まれた感覚が襲う。
その場所に触れられた途端何とも言えない痺れにも似た甘い感覚が下腹を伝って身体を支配した。

「んあ……あ……やぁ……」

ミルクでも舐めるような音が聞こえてくる……
恥ずかしくて隼斗の頭を手で押し戻したけどびくともしない。

「や……隼……斗……」

隼斗が離れてくれないから開いてた脚を閉じようとしたけど隼斗の手で阻止された。

「拒むな」
「だって……ぅん!!」

散々舌で身体中を狂わす芽を弄られて今度は指の腹でグッと押された。
同時に指で中を攻められる。
廻された隼斗の腕で腰を捕まえられて逃げることも出来ない……
なのに胸にも隼斗の唇がおりてきてキュウと胸の先を含んで吸われた。

「あうっ!!」

ビクン!と身体が跳ねたはずがちょっと背中が浮いただけだった。

「あっ!あっ!」

やだやだやだ……身体が変になる……
覆いかぶさってる隼斗の重みも吹き飛ぶくらいの感覚が襲ってくる……

「ああっ!!…………?」

多分あと少しできっと私は今まで感じたことのない感覚を感じそうな瞬間
隼斗が私の身体から離れた。
突然のそんな隼人の態度と今まで身体に感じてた重みも温もりも
身体の中にあった違和感も全部なくなったから私は戸惑う。

何か隼人の機嫌を損ねるようなことをしたんだろうか……

「はぁ……はぁ……隼……斗?」

隼斗を見れば私の脚の間に膝を着いて座ってた。
そして私を目を細めながら見下ろして濡れてる自分の指をペロリと舐めた。

「指でなんかイカせねえ……」
「え?」

「千夏が初めてイク時は俺でだ」

言いながら濡れてない隼斗の手の平がそっと私の開かれて腿を撫でる。
くすぐったいような気持ちいいような……隼斗の手の平は乾燥しててサラサラと私の肌の上を滑る。
視界に自分の開いてる腿が隼斗の膝を着いて座ってる腿の上に軽く乗ってるのに気付いた。

「あっ!やだ……見ないで……」
「今さらだっての。目の前でバッチリ拝ませてもらった」
「!!」

もうちょっとオブラートに包んで言えないのかっっ!!

「という訳で」
「え?あ!!」

両方の腿をそれぞれ抱え込まれてズッと隼人のほうに引き寄せられた。
お尻に隼斗の脚の温もりが当たるって。

そのまま膝の後に隼斗の手があてがわられてグッと左右に大きく広げられた。

「きゃっ!!ちょっと!隼斗なにすん……」

やだこんな格好恥ずかしい!!隼斗にまる見え……

「言っただろ」
「え?」
「千夏が初めてイク時は俺でだって」
「…………」

確かに言ったけど?

「あっ!!」

隼斗の言葉の意味を考えてたらさっきまで散々攻められてた私の潤ったところに
何か熱いものがあてがわれて隼斗が身体を屈めて私の方に近づいてくる。

「千夏」
「……隼斗?」

「好きだ」


耳元で隼斗の声を聞いた……

今までで……一番優しい隼斗の声だったかもしれない……





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