もっともっとあなたを好きになる



04




「ひかり……」

身体のいたるところに、りゅうちゃんの温かい唇が触れては離れます。
ときにはチクリとするまで吸われたり、ペロリと舐められたり。
りゅうちゃんの大きくて乾燥した温かい手の平は、胸に触れたり腰を撫でたり、お尻を鷲掴んだりして忙しそうです。
今は器用に私の下着を……きっとりゅうちゃんの下着だと思いますが……スムーズに脱がそうとしています。
もう、膝の上まで下げられてしまいました。

「ひかり、脚浮かせて」
「へ?」

言われるがまま、その言葉に従って脚を浮かせてしまいました。
そのおかげで、下着がスルンと私の脚から抜けてしまいました。
そのままポイッとベッドの下に投げられてしまったみたいです。
ひやゃぁぁぁ! ということは、今私の下半身は……はわわわわ! 恥ずかしいことになってますよね?

「ひかりはどこもかしこも柔らかいな。ちっちゃいし、可愛い」
「やん! そんなところ触っちゃ……」
「触りたいんだよ。昨夜から我慢してたんだぞ」
「ででで、でも……まだお日様が……」

そうです!
まだ朝と言える時間です!

「明るいとひかりの身体の隅々まで見れていいな」
「イヤです……恥ずかしいです!」
「大丈夫。見てるの俺だけだから」
「ダメです……私達……お互いのことなにもしらないじゃないですかぁ……だから……まずはお互いを知るところからですね……」

なんとかりゅうちゃんに、思いとどまってもらおうと必死です。

「大丈夫。俺達絶対相性がいいと思う。性格も身体も金銭感覚も生活習慣も」
「え? どうしてそんなこと言えちゃうんですか? まともに会話したのだって、ついさっきじゃないですか」
「勘!」
「ええ!? そんな……勘って……」
「ひかり」
「……うぅ……」

ジッと見つめられます。
イケメンさんの目力はスゴイです。
逸らすことができません。

「ひかり」
「……ふ…ふぁい……」
「ひかりーー」
「きゃあ! ……んああっ!!」

いきなりですよ!!
いきなり、りゅうちゃんのムニャムニャ……が、私の身体にその存在を誇示しながら入ってきました!
いつの間にそんな準備ができていたんでしょう?

「やあああ……んんっ!! いきなり……むぅ〜苦し……」
「ひかり……ひかり……」

身体にりゅうちゃんの腕が回されて、ぎゅううっと力強く抱きしめられます。
いきなり入ってきたのも苦しかったですが、抱きしめられてるのも苦しいです。
どれだけ体格差があると思ってるんでしょう。

「痛くない?」

少し落ち着いたころ、りゅうちゃんが気遣うように聞いてきました。

「んはぁ……痛くは……ないです……けど……」
「苦しいのは俺が6ヶ月ぶりなのと、ひかりのが狭いから。もしかして、久しぶりなのか?」
「ひ……久しぶりだったんです! なのに……」
「そっか……久しぶりか」
「なに笑ってるんですか? 笑いごとじゃないですよ……」
「ひかり……」

身体を抱きしめていた腕が背中から後頭部に回って、しっかりと頭を掴まれてしまいました。
これでは思うように頭を動かすことができません。

「……んっ……」

逃げられないのをいいことに、ちゅっちゅっと至るところにキスをされます。
他は触れるだけのキスなのに、ナゼか唇では必要以上に時間をかけていいように扱われてしまいます。
余計に息があがってしまうじゃありませんか。

「はあ……ふう……」
「そろそろ、いくぞ」
「ほえ?」

いくって? どこに?
なんて思っていたら、急に身体がガクンと大きく揺れました。

「ひんっ!! ああっ!! あんっ! あっ! あっ!」

ものスゴイ勢いで、ガツガツと下から突き上げられます。
後頭部に回っていた手が、今は私の肩をしっかりと押さえつけていて、身体が固定されてしまっています。
そこを下から容赦なく突き上げるなんて……りゅうちゃんは意地悪です。
知らず知らずのうちに、自分の足をりゅうちゃんの腰に巻きつけていました。

「ハッ……ハッ……ごめ……ひかり……すぐイキそう……でも……まだ……大丈夫だから……とりあえず1回……」
「あっあっあっああんっ!! やっ……んあっ! あっああっ!」

なにが1回なんですか?
そう言ったあと私の身体を抱きしめたまま、さらにりゅうちゃんの突き上げるような腰の動きが激しくなります。
ベッドも壊れてしまうんじゃないでしょうか?
ギシギシ音がスゴイです。

って、そんな暢気なことを考えてる暇なんてありませんでした。
そんな動きの中、キスで口を塞がれ口の中をりゅうちゃんの舌でグチャグチャにされました。
ううっ! 息がぁ〜〜呼吸がしたいです。

「ひかり……」
「んあっ! あん! あん! りゅうちゃ……あああっ!!」

りゅうちゃんは私の身体を抱きしめていた手を離すと、ベッドに手を着いて腕だけを伸ばして上半身を起こしました。
自分で自分を支えながら、今度は腰をスライドするように動きます。
どうしてそんなに素早く動けるんですか?
私の中のとある場所にりゅうちゃんのソレが当たって擦れると、身体の奥のほうが反応して震えてしまいます。

「あっ! ……それっ……ダメ……ですぅ……んあああっ!」

今度は腰を掴まれて、ガンガンと私の奥を突いてきます。
久しぶりなのに……こんなにも声をあげてしまうなんて……恥ずかしいです。

「…………くっ! …………はあ……」
「んんっ……」

りゅうちゃんが何度か大きく腰を動かすと、クッタリとなって私の身体の上に倒れこんできました。
全体重をかけるようなことはしてませんが、どうやら動けないようです。

「……りゅう……ちゃん?」
「……ハア……ハア……んーーひかり……」
「ひゃあ!」

また、顔中にキス攻めです。
ちゅっちゅっとリップ音を立てて何度もキスされます。
なんで昨夜会った私に、ここまで濃厚なスキンシップを求めてくるんでしょう?
私も流されちゃってる感が否めないですけど。

「よっと」

腕の力で起き上がると、私の上からりゅうちゃんが移動しました。
私はホッと息をつきましたが、身体はクタクタで動くことはできませんでした。
足元でりゅうちゃんがゴソゴソとなにやらやっていましたが、しばらくするとまた私の上に覆い被さってきました。

「え!? ……あの……」
「まだまだこれからだよ。あいつらが帰ってくるまで時間あるし」
「へ?」

これからって? 時間があるって?

「ひかり。お互いわかりあえるまで、じっくりゆっくりやっていこうな」
「ええ!?」

お付き合いすること決定ですか?
私、そんなよく知らない人とお付き合いなんて今までなかったんですけど?
でも、もうしっかりと身体の関係までもってしまいましたよ!
人生初! です。

「さて、何回できっかな?」
「ひええええ! ちょっと……考え直しましょう!」

その前に、やることがあると思うんです。
お互いの自己紹介とか、昨夜のこととか?

「ひゃああああ〜〜」
「ひかりの可愛い声きかせて」
「か、可愛くなんてないですーー」
「ウソばっか」
「ひゃああああ」

そのあと、もう口では言えないようなとんでもないことをされ、(りゅうちゃんはケロッとしていましたが。
スッキリのとっても爽やかな顔をしておりました。)

数時間後、やっと解放されたときにはものの数秒で深い深い眠りの底に誘われてしまいました。








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