Love You !



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「ふ……う……あ!あ!……」


10日ぶりにレンジさんに抱かれた……

もうどのくらい時間が経ったのかしら…ベッドの上で仰向けだったり…うつ伏せだったり…
私はその度にレンジさんに掴まったり…シーツを掴んだりして自分の揺すぶられる身体を押さえてる…

最初はいつも身体が壊れちゃうんじゃないと思う…
それは何度レンジさんとこう言う事をしても同じで…
でも何度も何度も押し上げられて…揺さぶられるといつの間にかそんな事は感じなくなって…
身体中の神経が過敏になってるみたいにレンジさんがちょっと触れただけで身体が大きく跳ねて…
いつも頭の中が真っ白になって…何も考えられなくなっちゃう…

「ハッ…ハッ…ハッ…ンア……レンジさ…も…無…」

両膝を抱え上げられてレンジさんが私の身体の奥の奥をずっと攻めるから…
もうお腹の下から足のつま先までレンジさんが私の上で動く度に疼く。

両足なんて力が入らなくてレンジさんの腕の上でレンジさんと同じ様に揺れてる…

「…ハァ……智鶴…」

そんな状態のまま口付けられて…お互いの舌を絡めあうと余計身体がおかしくなっちゃう…

しっとりと汗で濡れてるレンジさんの身体…私の大好きな肌触り……
だからまだこう言うのが辛い時もあるけど…私はこの時間が好き…

レンジさんの温もりと…男らしさと…乱暴で激しく思えるけど…
でも…優しいレンジさんを感じる事ができるから……

「はぁ…はぁ…レンジさん……私…ずっと…レンジさんの…傍に…いたい……」

「ずっと傍にいろ…もう悩むんじゃねーぞ…何があっても俺の傍を離れんな…」

「はい……ンア!ああ!あ!あうっ!!……ぁ…」

胸を舌と指で弄られながら腰をがっしりとレンジさんの腕で抱きしめられて押し上げられると…
もう訳がわからなくる……

「あっあっあっ!んあああっっ!!」


でも…どんなに訳がわからなくなっても……

      私…レンジさんのことが……大好き……



「智鶴?」
「くうぅ…」

智鶴が俺の腕枕と俺の首に腕を廻して甘えたまま寝た。

「シャワーも浴びる気力もねぇか……」

確かに…加減無しでやり過ぎたかもしれねぇな…まったく…いい加減にしろだろうな……
明日こんなんで智鶴は仕事大丈夫か?送って行く時間はあるから車で送るが…
そんなんじゃ追っつかねえか…

「やっぱ一緒に暮らした方が都合いいか…」

そんな事を呟きながら智鶴のオデコにキスをした…
それから智鶴の顔を上に向けて唇にキスをする。

「…う……ん…」

ちょっと動いただけで起きる気配はねえ…

「起きねえな…仕方ねーけど…この話はまた今度にするか…」

俺もそろそろ限界で心地いい眠気が襲ってきてんだよな…

「明日の朝一緒に風呂だからな…智鶴。」

俺は眠ってる智鶴を自分の方に抱き寄せて目を閉じた。



数日後……
とあるテレビ局の朝の番組での事……

「おはようございます。今日の朝の顔は女優の『仲村留美』さんをお招きしています。
おはようございます。」
「おはようございま〜す。」
「今日は色々仲村さんのお話伺っていきたいと思いますので宜しくお願いします。」
「は〜い ♪ 宜しくお願いしま〜す。」

トーク番組は嫌いじゃ無い。
だって演じなくていいから♪ 女優の仕事もパパの仕事を見てて楽しそうだったし
物覚えも苦手な方じゃ無いからセリフも覚えるのは全然難しくなかった。
でも挨拶だとか礼儀だとか変なところで堅っ苦しいのは嫌になる。
もっとお気楽にこの仕事出来ると思ってたのになぁ〜
まあ探さなくてもカッコいい男に出会うチャンスは増えたし
パパのお陰でそうそう変な奴も近寄って来ないし ♪
でも生放送はちょっと注意されてるのよね〜時々余計な事言っちゃうから。

「今嵌まってる事なんてあります?」

MCの女の人がニコニコしながら聞いてくるから…

「ハマってるって言うか興味があるって言うか…」
「え?どんな事ですか?」
「先日撮影でご一緒した鏡さん!」
「え?……それは…」
「素敵な方だなぁって ♪ 」
「はあ…」

「レンジさ〜ん!今度絶対一緒にご飯食べましょうね〜 ♪ 」

カメラに向かって手を振った。
レンジさん見ててくれてるかな?

「!!」

スタジオ内の空気が一瞬張り詰めた。

「な…仲村さんは鏡さんのファンだったんですね…」
「え?いいえ〜お近づきになりたいんです。出来ればお付き合いしたいな〜なんて ♪ ふふ ♪」
「は…はあ…」

引き攣った顔のMCの人…周りの雰囲気…
あれ?留美また余計な事言っちゃったかな?フフ ♪ まぁいっか ♪


「…………」

そんな放送を当のレンジは見てなくて…黒柳が見ていたなんて事を留美は知るはずもなく…
腕を組んでじっとテレビの画面を見つめている…怒っているのか呆れているのか…

「あの小娘…お仕置きが必要かしら……」

誰にも聞こえない声でそんな事を呟いていた……





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