keep it up !


15




「隼斗……ンア!!」

グッとさっきとは比べものにならないほどのものが身体を貫いていく。

「あっ!!いっ……ああっ!!」

痛いんだけど!!ヤダヤダ痛い!!

「悪りぃ……千夏……初めてなのに俺ってちょっとサイズ大きいらしい」
「……は……ぁ?」
「まあ何とかなる」

ニコッと隼斗が少年のように笑った。

「だ……誰と比べて……誰に言われたのよーーー!!バカぁーーー!!!いっ!!」

叫んだら響いて余計痛かった!

「一般論だって」
「…………」

ウソだ!絶対ウソだ!!

「ンア!!……隼……斗」

耐え切れなくて隼斗の首に両腕を廻して引き寄せた。

「うぅ……」
「千夏……」

引き寄せた隼斗の唇が耳元に来て吐息をはくように囁いた。

「千夏」

膝の後に宛がわれてた隼斗の手はいつの間にか折り曲げた肘に代わった。
そのまま膝を抱え上げられると自分の膝小僧が胸の辺りまで持ち上げられてた。

「……ンン!!」

無理!!股関節が……痛いって!

「千夏……」

隼斗はそんな私にお構いなしにジワリジワリと私の中に突き進んでくる。

「アン!!あっ!あっ!隼斗!!」

とにかく痛くて苦しくて隼斗の首に廻してた手の指に力が入る。

「千夏力入れすぎ。余計キツイ」
「知らな……い……」

そんな会話も浅い息を繰り返しながらやっと言えた。

「千夏」
「ハァハァハァ……んっ」

隼斗がそっと触れるキスをしてくれる。
オデコから始まって瞼ハナ頬……とにかく顔中キスの嵐。

「怖くねえから……な?千夏……」
「うん……ふぁ……」

隼斗が気を使って腰をちょっとずつ動かしながら入ってくる。

「ぁ……」

痛い……けど……我慢できる……

「あ……ぁあ……」

今隼斗は私とひとつになろうとしてるんだよね……
私も隼斗とひとつになりたい……受け入れたい……

「……はぁ〜」
「んっ!」

完全に隙間のないくらい隼斗の身体が私の身体に密着して隼斗を全部受け入れたのを感じた。

「千夏……」
「隼斗……」

隼斗がぎゅっと私を抱きしめたから私も抱きしめ返した。

「マジやばい……」
「え?」
「千夏ん中気持ちよすぎ」
「……って言われても私はジンジン痛い」
「やっぱ生って超気持ちいいな」
「は?」

生?

「って隼斗……着けてない……の?」

いわゆる……ゴムを?

「ああ」
「!!」

平然と言ったわよ!この男!!

「なっ……」

「言っとくが今まではちゃんと着けてたからな。でも千夏との初めては最初から
着けないでするって決めてた。子供出来てもかまわねえし……てか欲しい」

「……」
「帰ったらすぐ届け出すんだ。1日や2日のズレなんてなんも関係ねえだろ」
「……」
「俺と千夏の子供に早く会いたい」

ちょっと納得いかない顔してたら隼斗がそんな爆弾発言!

「そろそろいいか?千夏」
「え?」
「落ち着いたか」
「……」

あ……待っててくれたんだ……

「ん……チュッ……ンン……」

言い終わると唇を合わせてくる。
それが合図みたいに隼斗が動き出した。

「はっ……あっ……あん……あっ……」

隼斗がユルユルと腰を動かすと私の中でも同じように隼斗が動く。

まだちょっと痛みが無いわけじゃないけど我慢できる痛みだしそれになんて言うか…熱い。

「隼…斗……」

呼ぼうと思ってたわけじゃないのに隼斗の名前を呟いてた。

「気持ちよくなってきたか?千夏」
「少…し……あ……」

そんな会話をしながら隼斗の動きが変わる。
ユルユルと動いてたのが今度は円を描くように動く。

「ンッ……やんっ!」

一瞬私の中のどこかに当たった。
自然に身体が跳ねて力が入る。

「だから締め付けんなって…」

知らないわよーーーー!!こっちはそんな余裕無いってば!

「ダメだ千夏…ちょっと我慢」
「は?」

なんのこと?

「……うあっ!!あっあっあっああ!!」

両方の腿を隼斗の腕に抱えられたと思ったら急に激しく身体を揺さぶられた。

「千夏!」
「やっ……隼……斗…こ…壊れちゃう!!」

そう思うくらい隼斗の動きは激しい。

「大丈夫だって。子供だってこっから産まれんだぞ。壊れねぇって」
「うああ!!やあ!!アンッ!!アッ!!」

そう言う問題じゃないでしょうがーーーーー!!

って叫びたかったけどそんな余裕は無くてただただ私は隼斗にしがみついて喘いでた。


「はっ!あっあっあ……ああっ!!」

またさっきの途中で終わった感覚が戻ってくる。
でもさっきの指以上だってわかる。

「は…隼斗…や…変!身体変なのぉ」
「わかってるって……千夏…イケ!」
「へ?な……に?」

そう言ったのと同時に隼斗の動きが一段と速くなって私を攻めあげる。

本当に壊れちゃうんじゃないかと思うくらいに突き上げられてずり上がった身体は
隼斗によってまた引き摺り下ろされた。
それが何度か続いたと思ったら身体の中に弾そうな塊ができてそれはあっという間に大きくなったと思ったら
あっさりと私の中で弾けた。

私の意識も一緒に……

「んっあああああああーーー!!」
「っ……千夏!」

その時私は掴んでだ隼斗の身体に思い切り爪を立てた。

だって……ビクンと跳ねた身体と意識がどっかに飛んで行きそうだったから。





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