「………はぁ……はぁ……はぁ……」
「…………」
全身から力の抜けた私の上に隼斗が倒れこんで来てゼエハアと息を切らしてる。
そんな苦しそうな隼斗を見たのは初めてだったかも……
私も隼斗のこと言えないくらいゼエハアしてたけど隼斗の方が身体を鍛えてるはずなのに信じられなかった。
抱き合うって……お互いもの凄い体力使うのね……
なんて呼吸を整えながらそんな事を考えてた。
「…ン……」
隼斗がまだ私の中にいてちょっと動いた瞬間ジワリとあそこが疼いてキュッと締まった気がした。
「身体は動かないくせにココは勝手に動くのか」
「……知らない……バカ……」
「くすっ……千夏〜〜〜〜 ♪ 」
私の身体を抱きしめながら変な甘ったるい声を出して私の身体に隼斗が頬を摺り寄せる。
「はぁ……はぁ…な…なによ…」
「好きだ千夏!好きだ!好きだ!好きだ!!」
「ちょっと……」
なんでそんな連呼すんのよ?って……ん?
「隼…斗?」
「わかるか?」
「………」
わかるかって……そりゃわかるわよ!!
隼斗が……また私の中でハッキリと感じられるんですけど?
「やっぱ我慢してた年月が長いと1回じゃ満足できねぇんだな〜
ヤル気満々だから復活も早いぞ!千夏 ♪」
「はあ?」
いや…そんなこと言われても私は今動けませんが?
「千夏〜〜〜 ♪ 」
私の名前を呼びながら隼斗が腰をグルグルとかき回すように動かし始めた。
「あんっ!!ヤダ……隼…斗!」
まださっきの余韻が残ってる私の身体がビクンと跳ねた。
「悪いな…千夏。まだ始まったばっかだ……俺もうとまんねぇから」
チュッっと軽く触れるだけのキスを私の唇にするとニッコリと笑った。
「この勢いなら双子…いや三つ子も夢じゃないかもな」
「はあ?」
いや…あんたが頑張るのと子供が双子か三つ子かは関係ないと思うけど…
私が隼斗の言葉に呆けてる間に両方の腿をがっしりと抱え込まれて持ち上げられた。
「ひやっ…あああっ!!」
ただ私の中にいただけの隼斗が身体の奥をグンっと押し上げた。
「やぁ!!も…いきなり…あ…」
腕を掴まれてグンと引っ張られる。
「え?」
のけ反りながら隼斗に背中を支えられて隼斗の膝の上に起こされた。
そのまま倒れないように隼斗の首に両手をかけて顔を覗き込む。
「隼斗?」
ちょっと見下ろす感じで隼斗と目が合った。
「千夏……チュッ…チュッ」
「ぅ……ン…はぁ…」
触れるだけのキスから深い舌を絡め合うキスに変わる…
それだけで隼斗と繋がってる場所が微かに痺れて勝手に腰をクネらせる。
だって中にいる隼斗もさっき以上に私の中にその存在を感じさせてるから。
「千夏……今までで一番最高。嬉しくてどうにかなりそう!」
お互いのオデコをくっつけながら隼斗がそんな恥ずかしいことを言う。
「比べるモノがあるんだね隼斗!私は初めてで比べるモノがないんだけどね!」
嫌味ったらしく言ってやる。
どうやらまだ引きずってるらしい。
「素直な感想言っただけだろ。拗ねんなよ」
「だって…」
「本当マジ嬉しい」
ああそうですか…なんて思ってたら隼斗の両腕が腰に廻されてグッと力が込められる。
「え?なに?……ひゃあっ!!」
グン!っと身体を押さえ込まれたかと思ったら下からズンっと隼斗に押し上げられた。
「…っあ!あっあっあっ…」
さっきとは違う揺す振られ方で今度は自分の身体が上下に激しく揺れる。
「隼……斗…あうっ!!」
「千夏まだこれからだからな」
キシキシと弾む身体に隼斗の声が微かに聞えた。
「あっ!やああ!!」
「ヤじゃねえって…千夏」
ギュッと隼斗にしがみつくとすぐに首筋に隼斗の唇と舌が触れた。
噛み付くように首と肩を弄られて身体中がゾワゾワと粟立つ。
「は……ぁ…隼斗……」
「千夏……お前は俺のもんだ……やっと全部手に入れた…もう離さねぇからな」
言いながら押し上げることは止めずに隼斗の唇と舌が鎖骨を通って胸に下りてくると
胸の先を豪快に舌で舐めあげて吸い付いた。
「ああああっっ!!」
それが刺激になって一気に身体が跳ね上がった。
それに合わせて隼斗の動きが更に激しさを増す。
腰を抑える腕の力も強くなって跳ねる私の身体を押さえ込むように力が入る。
仰向けよりも身体の奥深くまで感じる隼斗に私はあっという間に降伏した。
「あっあっあっ……ぃ…やあああああーーー!!」
さっきよりも何十倍も上乗せした快楽の波が押し寄せて……
しばらくしてその波が引いたあとは隼斗にぐったりと凭れ掛かった。
「んく……はぁ…はぁ…はぁ……」
隼斗の肩に頭を乗せて呼吸を整えてたらなぜか瞑ってた瞼から涙が零れた。
辛いとかじゃない……あまりにも感じすぎて勝手に零れただけ……
まだ身体がピクピクする。
「千夏」
「……ん…」
隼斗の手が背中と腰に廻された。
「もう少し頑張れよ」
「……へ?」
「俺イってないし」
「はあ?」
うそ?あんなに動いたのに??
「あ…」
パタリとそのまま布団の上に仰向けに寝かされた。
「あと2回くらいこのままいっけかな」
「え?」
「いや…あと1回このままで身体綺麗にして風呂場でな ♪ 」
1人で決めて納得しないでよ!
「……えぇ??ちょっ…ちょっと…」
「黙ってろ。舌噛むぞ」
「………」
そう言うと両脚を隼斗の肩に担ぎ上げられた。
「念には念を入れとかないと子供できねぇかもしんねーだろ?」
「いや……ちょっっと…隼斗」
「ん?」
「私初めてって…言った…よね?憶えてる?」
「ああ!だから最高の初めてにしような ♪ 」
ニカっと笑う隼斗……いや…それってちょっと間違ってやしないか?
初めての相手に少しは手加減を……って!
「ああっっ!!」
肩に担ぎあげられた私の脚が攻められる度にユラユラと隼斗と同じリズムで揺れるのを視界の端で見てた。
でもそんな余裕はホンの一瞬であっという間に頭の中はなにも考えられなくなった。
隼斗がイくまでがなんでこんなに長いの?
反則よ!反則!!初めての相手を労わりなさいよね!!
そんな文句を頭の中で怒鳴りつついつの間にか飛ばしてしまった意識が戻ったのは
隼斗と2人仲良く湯舟に浸かってた時だった。
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