「ん?」
目が覚めたら見知らぬ天井が見えた…
何だろう…身体が何だか生暖かい…それに重いし……
「んん!?」
自分の身体の上に誰かいる?それにこの感覚って…裸?
「きゃああああ!!だだだ…誰ですか?起きて下さい!」
必死で上に覆い被さる人の背中を手の平でパチパチ叩いた。
そんなちょっとした接触だったのに…とっても広い背中だってわかった…
「ん……」
良かった…起きたらしい…って本当に良かったの?
「んー…何だ……」
肘を着いて頭だけ起こす。
「……あ…あの…」
目の前に女の顔が…
「…誰だ?」
正直な感想を述べた。
「あなたも誰ですか?」
「は?」
お互いトンチンカンな事を言ってる?
「あの…まずは出来ればどいて欲しいんですけど…」
「え?……はっ!!」
気付けば俺も女も裸でしかも俺はしっかりと女の脚の間に陣取ってる!!
「うわっ!こここ…これは…!!」
「これって…やっぱり…その…」
「………」
そう言われても何も思い出せない……う…嘘だろう…記憶が無いなんて…
「と…とにかくお互い身支度を整えよう…」
それを言うのが精一杯だった。
「あ…あの…」
「ん?」
「向こう…向いててもらえます…か?」
「え?あっ!ワリィ…」
言われてなるべく女の身体を見ない様に身体をづらしてどいた。
「先にシャワー浴びて良いですか…」
「あ…ああ…」
女が床に落ちてる服を抱えて浴室に歩き出す。
「………参ったな…」
こんな事初めてだ…酔った勢いで女とホテルなんて…
女の事はさっき想い出した…お店で俺より先に飲んでて…酔っ払ってて…
確かフラれてやけ酒飲んでるとか言ってたか?
ザッと部屋の中を見回すと封を切った中身の無い備え付けの避妊具の袋が2つ…
とんでもなく情けないが何とか避妊はしたらしい…後は無理矢理じゃなきゃいいんだが…
自分を分析してそれは無いと信じたい…
「はあ〜〜〜」
オレは額に手を当ててがっくりとうなだれた…
結構楽しく飲んでた気もしなくは無いんだが……
「ん?」
ふと俯いた先のシーツのシミに…俺の視線は釘付けになった!
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